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第13章 “ ずっと傍にいる ”

「成長したな」
「……！」
「昔はこれだけで飛んでたのに」


寸前です、って白状すべきだろうか。

むしろ後退していると思います。
既に腰が砕けてるんだけど……


「今夜は最後まで付き合えよな」
「～～えっ！？」
「え、じゃねぇよ」


気付いたら
彼の背中に回したはずの手が、上で万歳させられていた。


「二度もお預け喰らう気は、ない」
「……！」
「そういう “ 優しさ ” じゃないから」


両手首をまとめられて、片手でぐっと押されて
私を完全に固定して……陽向が上半身を起こす。


「── 胡桃がここに来た瞬間から、抱きたかった」

「……！！」

「いい大人だから
欲のままがっつかないように、気を付けるけど」

「……っ///」

「……なんて言って
マジで無理かもしれねぇ」



瀕死のハートを貫く、トドメ。



「壊したら、ごめんな」