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ハツコイ♥アゲイン
第13章 “ ずっと傍にいる ”
〜〜ええいもうヤケだ!
「く、ください……っ」
「……!」
「陽向を私に下さい!」
ギュッと目を瞑って、懇願すると
「ははっ」
「……!?」
「なんだそれ」
「……!!」
「やべ、ツボに入った」
まさかの笑い声で、カッと目を見開くと
陽向が手の甲で口を押さえていた。
「お前どんな頼み方だよ」
「〜〜だ、だって…っ/// じゃあどう言えば良かったの…」
「逆プロポーズ? こんな格好してんのに」
「〜〜っ、そ、んなつもりじゃ…」
火が出そうな程熱くて
思わず両手で顔を覆う。
もーー、私ってどうしてこうなっちゃうかな。
終始ドキドキしっぱなしで
全然余裕なくて……
「胡桃」
体を私の上に倒して、陽向が耳元で囁く。
「笑って悪かった」
「……」
「ごめん」
優しい声。
顔から外された手を、背中に回すように誘導されて
額をコツンと付けた陽向が、小さく笑った。
「もう一回言って」
「……!」
「ふざけてる余裕、俺もマジで無くなってきたから」