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ハツコイ♥アゲイン
第13章 “ ずっと傍にいる ”
── ねぇ、陽向
あの頃と違って、私はもう子供じゃないから
ちゃんと理解しているよ
“ ずっと傍にいる ”
今、この瞬間は本当だけど
この時が終われば儚く散って……無効となってしまう
星のように、キラキラ輝いていても
魔法のように解けて、消えて無くなってしまう
……歩み続ける道
自らを第一線に投じる貴方が
今までもこれからも生きる世界
お兄ちゃんや翔太さんと和解して
彩さんと向き合って、ひとつの答えが出せたのだから
もう、心残りは無い
遠い国で……さらに光輝くに違いないよ
「胡桃」
耳元で囁かれる声
乱れる吐息
全身に快感が広がり、真っ白になる。
この一瞬一瞬が、永遠に続けばいいのに
彼の瞳に映るのが、この先ずっと私だけならいいのにな
体の奥に、放たれる熱を感じながら
叶わない願いを
私はずっと、心の中で繰り返していた ──