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第14章 伝えたい想い

「アンジーからも、渡すものがあるだろ」


サングラスを掛けても溢れる色気
彼が発したその名前……

……そうだ
思い出した

永久保存版の “ 席次表 ” にあったお名前は……！！


「アンジェリーナ ウィリアムズ様！」

「……！」

「写真を売ったりネットに晒したらぶっ飛ばすわヨって
みんなに誓約書書かせてたマネージャー様！」


思わず叫んだ私の声で、2人が同時に振り返った。

1年前、史上最高の
お兄ちゃんと香さんの結婚式

恐れ多くて近付けなかった、隼人様のテーブルに
このお方も座っていらしたのだ！


「立花の妹。
当たり前だけド、飛行機はパスポートだけじゃ乗れないのヨ」


溜息を漏らして、彼女が私の前に立つ。

タイトなノンスリーブワンピース
引き締まった体
か、かっこよすぎる！


「感謝しなさい。
このクソ忙しい中、ビジネス取ってやったんだからネ」

「カッコイイ！ やっぱりオーラ凄い！」

「どーせ現地で両替も出来ないだろうカラ、€も準備してやったわ…」

「声も素敵！ 一度お話してみたかったんです…」

「〜〜人の話を聞け小娘！！」