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ハツコイ♥アゲイン
第14章 伝えたい想い
直立不動の、私の前から
これまた巨大なオーラをまとった
明らかに外国の方であろう、1人の人物が
ボルドーのピンヒールを鳴らして近付いてくる。
「……っ」
恐怖に近い強烈な覇気で、何度目かの硬直。
……怒涛のマシンガントークもそうだけど
MyGOD七瀬隼人様を、 “ エロガッパ ” “ お前 ” 呼ばわり……!
「さらっと渡すつもりだったけど」
帽子をかぶって、立ち上がった隼人様。
一流モデル級スタイルの彼と、近付いてきた人の背丈が同じだ。
……この人、どこかで……
「此処で、彼と彼女の別れのシーンを目にしたから
思わず胸が熱くなって」
「アンタ・・・その容姿と声でなんとか紙一重だけど
鬼サム発言連発で、小説じゃなけりゃ一発アウト…」
「でもパスポート受け取ってくれたよ。
ね?」
振り向かれて、自然に目配せされただけ
さりげなくかっこよすぎる仕草に
私のハートにバズーカ砲が撃ち込まれる。
思わず左胸を両手で押さえてしまうほど
キュンキュンとドキドキの波が荒れ狂って止まらない。