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ハツコイ♥アゲイン
第14章 伝えたい想い

アンジー様が急かしてくれたように
航空券に記載された出発時刻まで、あと30分を切っている。

アナウンスで呼び出されるくらいギリだ!
超特急で入口に突っ込もうとした

その時


「あ! 見つけた!」
「居た! 奇跡!」
「胡桃、待て!!」


後ろから同時に叫ぶ、聞き覚えのある声。
ブレーキをかけて振り返ると……


「えっ!?」


思わず二度見してしまったのは

2ヶ月前、お兄ちゃんが仕組んだ飲み会に
お誘いした大学時代の友達3人だったからだ。

みんなこっちを目掛けて突進してくる。

え!? なぜ!?

「み、みんな、どうしてここに…」
「バカ胡桃!!」
「……!」
「そんな格好で行くなっての!」


着古したTシャツデニムの私を一瞥してから
3人の先頭に立った梓が、グイッと紙袋を差し出した。


「ワンピース、ビジューサンダル!
羽織りのストール!」

「……!!」

「一式全部入れといた。
今年の流行り、全っ部詰め込んだ!」

「……っ」

「あんたがコレ着たら、最強になるから!!」




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