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ハツコイ♥アゲイン
第15章 ハツコイ♥アゲイン
俺と女の距離、僅か数メートル
「・・・」
……まず
日本人だろうな、とは思った。
白くて細い身体
風に揺れる、茶髪のロングストレート
揃った前髪……
……いや待て。
一旦冷静になって
もう一度よく見ろ。
「・・・」
似てる。
確かに似てる。
マジなんで?
つーか
瓜二つとかいうレベルすら超えてる気ぃするけど
服・・・着てた服違ぇよな?
あんな明るい色のワンピースなんて着てたか・・・
〜〜ってだから落ち着けって!
1万キロ離れた場所にいる奴が
まず此処に立っているはずがねぇだろ!!
「…怖。」
“ アレ ” 、俺にしか見えてねぇのかも。
夏だっつーのに悪寒がするし
軽く身震いすら感じてきたから間違いない。
思わず片足を後ろに引いた……けど
「ひゅ、うが」
突然
幽霊が俺の名を呼んだ。