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ハツコイ♥アゲイン
第15章 ハツコイ♥アゲイン
「今更、告白します!」
大きく息を吸って、拳を握る。
「大学時代の私ね
ファッションモデルになりたかったわけじゃないの」
「……!」
「ただ、何かで有名になりたかった。
そうすれば、陽向に見つけてもらえるかもしれないって思ったから」
躊躇も名残惜しさも見せず
夢に向かって飛び立った、芯のブレない貴方を
見返したいという気持ちよりも
届いてほしいという願いの方が大きかった。
「少しでも、気に留めてほしくて
あのカフェで働き始めたのも……目的は同じ」
「………」
「陽向が帰国した時、偶然を狙って会えるかなって。
そんな不純な動機からなの」
振り向いてほしかった
戻ってきてほしかった
……ただただ、陽向に追いつきたかった
「別れてから気付かないふりをしてたけど
結局私は、ずっと未練を抱えたままだった」