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ハツコイ♥アゲイン
第3章 再会トラップ
……その名前を聞いた瞬間
沈んでいた海底から、一気に地上に吹っ飛ばされた感覚で
全身の血がグワッと沸騰したようで・・・息が止まった。
「ちょ…ちょっと……えっ?///」
「や、やば……」
「………っ///」
横に並ぶ彼女達が、ゴクリと唾を飲む様子がリアルに伝わる。
……満を持して最後に現れたのが、極上のいい男だなんて
漫画や小説なんかのバーチャルな世界だったらありえるかもしれないけど
ここは現実だ。
大抵は、もったいぶって最後に登場する奴ほど
期待するだけ無駄でしたってオチで終わるんだよ。
……だから、こんな風に
全身から煌びやかなオーラを出すとか
悪いって言ったその低い声が痺れるくらい綺麗とか
一瞬で惹きつけるその容姿で、こっちが誰も声を出せなくなるとか
あ、アリエナ……
「……あの、えっと……芸能人?」
梓が発した一言。
その質問の答えがNOってことは、彼らだけじゃなく私も知っている。
……なぜなら……