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ハツコイ♥アゲイン
第4章 DO・ストライク
「……お兄ちゃん。
“ あの時 ” から7年経ってるんだよ」
……自分に言い聞かせるようにそう呟いた。
本当は……こうして電話してる今でも
店の中が気になって気になって、尋常じゃない程胸がドキドキしてる。
だけどそれは、突然現れた衝撃が尾を引いてるだけだ。
ただ単に驚いただけ。
そうに違いない。
「キッカケって言うけどさ……何を今更。
お兄ちゃんも充分知ってるじゃんか」
『………』
「私達が別れたのは、陽向の方が…」
と、その時
「~~あ!! 胡桃見っけ!」
「………!」
「何してんのよ~~!」
突如
後方から甲高い梓の叫び声が聞こえて、携帯を持った自分の手がビクッと震える。
「トイレから全然戻ってこないと思ったら外だったなんて!」
「……へっ?」
「お願いだから早く戻ってきて! もう限界!」
……はい?