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ハツコイ♥アゲイン
第4章 DO・ストライク
通話の途中だったから、梓の話がちゃんと頭に入ってこなくて
意味不明だから、ちょっとお兄ちゃんに待っててもらおう。
携帯を耳から外して画面に視線を落として……
~~っておい!
電話切れてるし!!
「あの身勝手野郎~~! まだ話終わってないっつーの…」
「胡桃ってば!」
「~~なによ!」
「だから戻ってきてってば!」
ヤバイ、友達相手に勢い任せで叫んじゃったって思ったけど
それを上回る興奮度で、梓が私の両肩をガシッと掴んできた。
「……どしたの、梓」
その額から吹き出る、滝のように流れる汗を見て
携帯を持ったまま恐る恐る聞いてみると
「……あたしが1番席が近いから、完全優位じゃんラッキーって思ってたけど
ごめん、あたしが間違ってた」
「……は?」
「普段子供相手にしてるから、免疫力無いってのは分かってたけど
侮った。油断してた。なめてた」
「………!」
「……あんなガチなイケメン、無理だわ。
まともに話せない・・・」