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ハツコイ♥アゲイン
第4章 DO・ストライク
私の肩を掴む両手を震わせながら、顔面蒼白でそう呟いた梓。
さっきまで相当不機嫌だったけど、そんなの既に忘れたみたいだな。
……っていうか
「ガチなイケメンって……陽向のこと?」
「他に誰がいるのよ!
つーか彼、胡桃のこと覚えてたっぽいじゃん!」
「……いや、その…」
「名前で呼ばれてたし! あんたも名前で呼んだし!」
“ 立花彰の妹 ”
……お兄ちゃんの友達ってことで、他の3人と同じ関係だと認識したんだろうけど
私が大学生になった時にはもう、奴は日本を出ていたから
梓を始めとした大学時代の友達は、陽向と私の過去を知らない。
……まさか本人だって、この場でバラすつもりは無いと思うけど……
「色々気になるし悔しいけど、とにかく!
あの人の相手は胡桃に任せたから!」
必死感を全面に出して、梓が私の手を引っ張った。
「他の2人もオーラに負けてノックアウト状態だから、胡桃しかいないんだって」
「……んな大袈裟な…」
「冗談じゃないから!
なんていうかさ、なんていうの?
会話してくれてありがとう‼︎ お金払います‼︎って気持ちになっちゃう自分が怖いんだよ~~」
……ど、どんなよソレ……