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starlight kiss
第15章 温泉地のパパラッチ
そう名前を呼ぶ姫紗の手をそっと取ると秋人はふわりとした空気のまままっすぐに見つめて続けた。

「あいつ等の誰かとなんかあった?」
「ううん…何もないよ?」
「じゃぁ社長?」
「最近めっきり会って無いもん。」
「じゃぁ…誰?」
「自慢…されちゃった。」
「は?」

秋人の抱きしめる腕をすり抜けて露天風呂のベランダにある椅子に座って景色を見ながら姫紗は話し出した。

「キスの仕草…名前を呼ぶ声…どんな風に抱いて…癖から…」
「姫?」
「誰がいても秋人の事を名前で呼ぶことを許されて…秋人の腕を知ってるのは自分だけじゃないって。」
「……」
「私とうてい言えないもん」
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