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starlight kiss
第5章 意地悪な、キス
「キャーっ!」

そう、じっと見ていた目線に気付いたのか稜はひらひらと手を振った。周りの女の子は自分にだと勘違いをしてなのか嬉しそうに声を上げている。頭をぺこっと下げると背中を向けてその場を去った。

「稜さんここで撮影だったんだ。」

それから迷うものの見つからない。それよりも今朝捕まれた手が未だに熱く熱を持っている。ランチを兼ねてカフェに入る姫紗。奥のふわりとしたスペースに場所をとり手帳を広げて日程の確認を取っていた。

「君今暇?」

突如頭上から声がした。ふと顔を上げるとそこには克巳が居る。

「克巳さん?」
「暇そうだね」
「そう見えますか?」
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