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第5章 意地悪な、キス

そうして草間は部屋から出ていった。


何で…？

社長が…どうして？

何でキスなんて…

……

…………


考えても考えても答えは出なかった。社長とは言え他の事務所の上層部に比べてかなり若い。姫紗と比べても15歳ほどしか違わない。

確かに他から見たら若いし、イケメンでもある。とはいえタイプでもなく…どうしようと言うわけでも無く…

「どうしたら良いのかな…これから仕事なのに…どんな顔してあったら…」

そう呟きながら急いで仕事を終わらせて車に向かいスタジオに向かった姫紗。
戸惑う気持ちを抱えたまま姫紗はため息が耐えずどこか重たい心を持って向かった。