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ドラスティックな恋をして
第10章 他人の目に映る自分・・

宴がはじまると、小さな家の中には絶えず明るい声が響き渡った。
男達の豪快な笑い声を聞いた妻たちもつられて笑う。
自分の家ではこんなに大声で笑えないわねと言う美智子の言葉に、
依子も満理奈も頷いた。

「西原さん、良いとこ見つけましたね。
 駅からここまでの道のり、のどかで、でも寂れた感は無くて。
 いつか私達もこんな場所で老後を過ごしてみたいです」

いちばん若い満理奈の口から老後という言葉を聞いて、

「お~、まさか内野の口から老後なんて言葉聞くとは思わなかったよ」

と、小堀がぽっこりとした腹を揺すって笑う。

「なに言ってんですか!40も越えたら老後なんてあっという間ですよ。
 小堀さんや西原さんなんてもう射程圏内って感じでしょう?
 あっという間だったんじゃないですか?」

今でも現役で仕事をバリバリこなしているキャリアウーマンの一言に、
悟志も小堀も顔を見合わせ頷き合った。

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