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ドラスティックな恋をして
第11章 潮時・・
昌宏との関係がはじまって3ヶ月が経った。
2人でいる時は恋人気取りがすっかり板につき、誰かの目があるなどとは思いもせずに
腕を組んだり手をつないだりが自然な形となっていた。
その日は久しぶりの銀座でのデートで、
混雑の中を押し流されても離れないようしっかりと寄り添って歩いていた。
その姿を、知っている目が見ているとも知らずに。
いつものようにホテルに行った後食事をして、
夜の9時くらいには家に帰りついた。
電気をつける前に、電話が赤く点滅しているのに気がついた。
留守電が入っている。
再生ボタンを押してみると、声の主は仁美だった。
帰ったら何時でもいいから電話してほしい、そうメッセージが残されていた。
依子はすぐさま登録してある仁美の家の電話番号を表示させ、発信した。