この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ドラスティックな恋をして
第6章 夫という現実

携帯電話を開いては、吉本昌宏のアドレスを表示させて見つめた。

いつ彼にメールをしようか、いつ電話をしてみようか、いつ・・
会う約束をしようか・・

考えるたび、依子の心臓は大きく収縮した。
なにを求めて、なにを期待して昌宏に会おうとするのか。
はっきりした目的なんてない。
古い言い方だがアバンチュールを楽しみたいだとか、
そういう安っぽい感情とも違う。

でも正直な気持ちを探り出せば、
男と女として係わっていきたいと思っていることは事実だ。
彼の、結婚に対する考えにも興味がわいた。
もっと詳しく聞いてみたい・・と、これはただの口実なのかもしれない。
が、とにかく、吉本昌宏という男をもっと知ってみたい。
その気持ちははっきりとしていた。


携帯電話が警告音を鳴らした。
充電が切れるぞとピーピーと音をたてた。
その手から携帯電話を放した。

充電器にさすと赤い光を点滅させている小さな機械。
感情もないし血も流れていない機械なのに、
愛おしさを感じている自分を、笑わずにはいられなかった。



/127ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ