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第2章 美桜

階段を上って部屋に入ると、ベッドの上に誰かが寝てる。

誰だ⁉︎ と思ったら、隣の家の美桜(みお)だった。

美桜は、隣の家の朋ちゃんていうお姉ちゃんの娘で、所謂幼馴染み。でも9歳も離れてるからどっちかってぇと隣の家のコってだけで。
美桜は小さい時からこうやってウチによく遊びに来てた。
遊んで欲しくて俺の帰りを待ってるウチに待ちくたびれて寝ちゃうパターンだ。

ま、気持ちは分からなくもない、けどさ。美桜は今10歳で、小学校4年生。…にしては結構発育がイイ…
最近のコってそうなのかな…

ふっくらしたあどけない頰の無防備な寝顔。
薄いTシャツで胸元が目立つわけではないけど、ショートパンツから伸びた太ももは柔らかそうで、充分立派に女のコだ。

いや、俺も大学生だし、もうすぐ20歳になろうって男が流石に小学生相手にどうこうはならないけどさ。
歳の離れた妹みたいな存在である美桜は、可愛くて。
いつか、オンナになって俺から離れていくんだな、っていうのは、正直寂しい。

父親とまでは言わないけど、まぁ兄貴の心境なんだろうな。