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第2章 美桜

こうやって俺の部屋で眠りこけて、無防備な寝顔晒してくれんのも、いつまでだろうか。
流石に中学とかになったらそんなこともないだろうなぁ。いや、これ以上成長して、オンナ臭漂わせながら、無防備にノーブラ生足なんかでこうやって昼寝されたら…それはそれで、男の部屋だってちょっと警戒しろよとも思うし。
かといってコッチにその気はないのに急に意識して全く来なくなって挨拶もされずに避けられる、とかもまるで犯罪者扱いされてるみたいでツラいモンがある…

美桜の成長を見たいような、見たくないような、凄く複雑な心境。

もう、好きなヤツとかいんのかな。出来ればバージンは高校出るくらいまで守ってほしいな、とか。
ま、それは無理でもせめてちゃんと好きなヤツと付き合って、興味本位でその辺のしょーもないヤツに抱かれたりは、しないで欲しい、とは思う。

ベッドに腰かけ、兄貴の複雑な心境なんて知らない、って感じでぐうぐう寝ている美桜の、柔らかいほっぺたを指でくすぐってみた。