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第11章 K高祭

結局、私と玲奈ちゃんはカフェラテ、とパウンドケーキ、未玖ちゃんはブラックコーヒーとクッキーにした。
未玖ちゃんは冷静なだけでなくチョイスまで大人っぽい。
前下がりボブに縁の無いメガネをかけて、コーヒーとクッキーを前に窓際で本読んでたりするのが、すごく絵になる。
私と玲奈ちゃんはキャーキャー騒いでる感じで、未玖ちゃんがブレーキというか、突っ込み役。

「せっかくなんだし、今のうちに糟谷くんと写真撮って貰えば？あんなカッコしてるの今だけでしょ。」

どこまでも冷静な未玖ちゃんの提案に、玲奈ちゃんは目を輝かせた。

「じゃ、私が声かけてあげるよ！写真も私が撮るし！」

私と玲奈ちゃんが席を立って、糟谷くんに声をかける。

「あの、糟谷くん、この子と一緒に写真撮って貰えませんか？」

「いいですよ。僕でよければ。」

窓際で、玲奈ちゃんの糟谷くんのツーショットを携帯で撮って、きゃあきゃあ騒いでた時。