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第11章 K高祭

「あれ、美桜ちゃん？」

「あれ？昌希くん？」

昌希くんに声を掛けられて、すごく驚いた。

「糟谷じゃん。知り合い？」

「幸村先輩！」

え？どういう事？そういや、昌希くんもK大附属だっけ。今はK大生だけど。でもなんで糟谷くんと知り合いなの？

「昌希くんこそ。」

「俺もバスケ部だったからね。糟谷たちとは4年違うから直接一緒に活動してるわけじゃないけど、俺コーチと仲良かったから、大学入ってからたまにコーチの手伝いしてんだ。」

そういうことか。

「幸村先輩、この子たちと知り合いなんですか？」

「んー、この望月美桜ちゃんだけ。隣のウチのコだからね。こちらは初めましてだけど、美桜ちゃんの友達？」

「うん。そうだよ。玲奈ちゃんと、もう1人未玖ちゃんてコが中でお茶飲んでるの。で、玲奈ちゃんが糟谷くんのファンなんだ！」