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パズル Ⅱ
第13章 年末年始の出来事
えーと、外商スペース、外商スペース…
案内板を頼りにキョロキョロしていたら、
「晃兄?」
いきなり声をかけられた。
「…美桜…?」
久しぶりすぎて、すぐに判らなかった…
背、伸びたな…それに、朋ちゃんにそっくりになった。
美桜は、ハンガーに掛かったコートを持っていた。あ、買い物に来てるのか…
「晃兄、仕事?」
「あぁ、うん、そう。美桜学校は…あぁ、もう冬休みか…」
「うん」
社会人になると、冬休みとか夏休みの概念が希薄になる。朝の電車が空いてるとか、ランドセルを背負った集団を見かけないとかでしか認識できなくなっている自分がいた。
「買い物か?」
「うん、ママと。」
「朋ちゃんは?」
「今試着してる。」
「そか。」
他愛ない話をしていたら、遠くにキョロキョロしている藤沢さんが見えた。
やべ、こんなとこで油売ってたら怒られる。
藤沢さんは美人だけど、旦那さんは結構大きな会社のエリートらしい。なのに家ではその旦那さんも尻に敷く、結構性格のキツい姐さんなんだ。
「あ、俺仕事だし、もう行くわ!」
「うん。じゃ、またね!」
挨拶もそこそこに、藤沢さんのところに走った。
案内板を頼りにキョロキョロしていたら、
「晃兄?」
いきなり声をかけられた。
「…美桜…?」
久しぶりすぎて、すぐに判らなかった…
背、伸びたな…それに、朋ちゃんにそっくりになった。
美桜は、ハンガーに掛かったコートを持っていた。あ、買い物に来てるのか…
「晃兄、仕事?」
「あぁ、うん、そう。美桜学校は…あぁ、もう冬休みか…」
「うん」
社会人になると、冬休みとか夏休みの概念が希薄になる。朝の電車が空いてるとか、ランドセルを背負った集団を見かけないとかでしか認識できなくなっている自分がいた。
「買い物か?」
「うん、ママと。」
「朋ちゃんは?」
「今試着してる。」
「そか。」
他愛ない話をしていたら、遠くにキョロキョロしている藤沢さんが見えた。
やべ、こんなとこで油売ってたら怒られる。
藤沢さんは美人だけど、旦那さんは結構大きな会社のエリートらしい。なのに家ではその旦那さんも尻に敷く、結構性格のキツい姐さんなんだ。
「あ、俺仕事だし、もう行くわ!」
「うん。じゃ、またね!」
挨拶もそこそこに、藤沢さんのところに走った。