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パズル Ⅱ
第2章 美桜
ほっぺたをこちょこちょとくすぐっていると、美桜が、ん…、と身じろぎして薄っすら目を開けた。

「起きたか。おはよ」

「あ、晃にぃ….おかえり。」

むくりと起き上がり、ベッドの上に座ったままの格好で、ニコッと笑う。カワイイ。

「ただいま。今日はナニしに来たんだ?」

「ん?晃兄に会いに来たんだよ。遅かったね。」

「ん〜、今日は5コマ目取ってたからな。」

「バイトは?」

「今日は入れてないよ。」

「じゃあもう家にいる?」

「居るけど。もう19時近いぞ、帰らないと朋ちゃん心配すんだろ。」

「ココに来てるの知ってるから大丈夫だよ。晃兄、ただいまのチュウは?」

「そんなんしたことないだろ。ナニ言ってんだよ」

「えー、前はしてくれたじゃん。」

「いつしたよ⁉︎」

無駄に焦る。

「美桜がちっちゃい時?転んで泣いてた時とか、痛くなくなるおまじないって、おでこにチュウしてくれたのに…」

そんなコトしたっけ….

急に恥ずかしくなってきて。

「今は何処も痛くないだろ⁉︎ もう帰れ!」

と美桜を押し退けた。



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