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パズル Ⅱ
第18章 大団円
大阪に戻り、大学生の美桜と順調に付き合いながら、5年…
美桜は23歳、俺は32歳になった。
「美桜!アンタ何食べてんの⁉︎」
隣の控え室から、朋ちゃんの声が聞こえる。
「だってぇ…今日6時に出てきたんだよ?朝ごはんも食べてないからお腹空いたんだもん…」
「だからってメイクも済んだ花嫁が呑気にサンドイッチなんか摘んでんじゃないわよ、メイクが崩れるでしょ⁉︎控え室っていうのは、家族と静かに別れを惜しむ場なの!それなのにあんたッてコは!」
「まぁ、まぁ、朋会…披露宴じゃ花嫁さんはバクバク食べられないんだから、控え室くらい許してやれよ…美桜らしくていいじゃないか。メイクだってチャペルに行く前に直して貰えるんだろ?」
そうだね、おじさんの言う通りだよ。全く。控え室隣だから丸聞こえだっての…ウチの家族も苦笑してる。
そう。
今日は、俺と美桜の結婚式。
コンコン、と軽いノックに続いて、黒いスーツを着たスタッフさんがこっちの控え室に入ってきた。
美桜は23歳、俺は32歳になった。
「美桜!アンタ何食べてんの⁉︎」
隣の控え室から、朋ちゃんの声が聞こえる。
「だってぇ…今日6時に出てきたんだよ?朝ごはんも食べてないからお腹空いたんだもん…」
「だからってメイクも済んだ花嫁が呑気にサンドイッチなんか摘んでんじゃないわよ、メイクが崩れるでしょ⁉︎控え室っていうのは、家族と静かに別れを惜しむ場なの!それなのにあんたッてコは!」
「まぁ、まぁ、朋会…披露宴じゃ花嫁さんはバクバク食べられないんだから、控え室くらい許してやれよ…美桜らしくていいじゃないか。メイクだってチャペルに行く前に直して貰えるんだろ?」
そうだね、おじさんの言う通りだよ。全く。控え室隣だから丸聞こえだっての…ウチの家族も苦笑してる。
そう。
今日は、俺と美桜の結婚式。
コンコン、と軽いノックに続いて、黒いスーツを着たスタッフさんがこっちの控え室に入ってきた。