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パズル Ⅱ
第7章 自覚
晃兄に制服をもっとよく見てもらおうと思って、立ち上がってクルッとターンする。
着地に失敗して、足元がフラついた。
「おととっ…」
「危ない!」
ガシっと抱きとめてくれる、晃兄のたくましい腕。
ずっと、こうしてて、お願い…晃兄の袖をぎゅっと握ったのに。
私のお願いも虚しく、晃兄は私の身体を離し、くしゃ、と頭を撫でてきた。
どこまでいっても、子供扱い…
急にテンションが下がって、少しだけ喋って、うちに帰った。
まだ、中学生じゃハナシになんないよね…
でも、高校生くらいになったら、少しはオンナ扱いしてくれるかなぁ…
その時、晃兄は社会人だけど…
結婚、しないでいてくれるかなぁ…
希望でしかない。
考えるだけで、ポロリと涙が溢れた…
着地に失敗して、足元がフラついた。
「おととっ…」
「危ない!」
ガシっと抱きとめてくれる、晃兄のたくましい腕。
ずっと、こうしてて、お願い…晃兄の袖をぎゅっと握ったのに。
私のお願いも虚しく、晃兄は私の身体を離し、くしゃ、と頭を撫でてきた。
どこまでいっても、子供扱い…
急にテンションが下がって、少しだけ喋って、うちに帰った。
まだ、中学生じゃハナシになんないよね…
でも、高校生くらいになったら、少しはオンナ扱いしてくれるかなぁ…
その時、晃兄は社会人だけど…
結婚、しないでいてくれるかなぁ…
希望でしかない。
考えるだけで、ポロリと涙が溢れた…