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パズル Ⅱ
第8章 リセット
あれから、真紀の部屋で真紀と寝た後は、洗濯したシーツをコインランドリーで乾かして返すのがルーティンになっていた。
部屋を提供してもらって、ホテル代も掛かってないんだから、前後の食事代や手土産(と言ってもコンビニスイーツとジュースくらいなモンだが)を合わせたって安いモンだ。
1年の記念にレンタカーで淡路島に一泊旅行も行ったのをきっかけに、節目には近場でも2人で泊まりで出掛けるようにした。それも楽しかった。
真紀との付き合いは順調だったが、その一方で、胸の内に、美桜への打ち明けられない想いも抱いたまま。
どちらを取るのか、どちらか選べと迫られたなら、気持ちの上では僅かに美桜が優勢…という感じだった。
こんな気持ちのまま、真紀と続けていくのも真紀に悪いな…と思いながら、別れを切り出すにはそれ相応の理由が要る…どう説明したらいいかが分からない。好きなコが出来たと言ったところで何処の誰だと突っ込まれたら困る…と思いながらなかなか機会も見出せず、ただダラダラと惰性のような日々が過ぎていく。
心の中は惰性でも、真紀に対する心配りは以前よりマシになったのか、あれ以来真紀からセフレよばわりされることもなくなった。
…そう、思っていたある日。
部屋を提供してもらって、ホテル代も掛かってないんだから、前後の食事代や手土産(と言ってもコンビニスイーツとジュースくらいなモンだが)を合わせたって安いモンだ。
1年の記念にレンタカーで淡路島に一泊旅行も行ったのをきっかけに、節目には近場でも2人で泊まりで出掛けるようにした。それも楽しかった。
真紀との付き合いは順調だったが、その一方で、胸の内に、美桜への打ち明けられない想いも抱いたまま。
どちらを取るのか、どちらか選べと迫られたなら、気持ちの上では僅かに美桜が優勢…という感じだった。
こんな気持ちのまま、真紀と続けていくのも真紀に悪いな…と思いながら、別れを切り出すにはそれ相応の理由が要る…どう説明したらいいかが分からない。好きなコが出来たと言ったところで何処の誰だと突っ込まれたら困る…と思いながらなかなか機会も見出せず、ただダラダラと惰性のような日々が過ぎていく。
心の中は惰性でも、真紀に対する心配りは以前よりマシになったのか、あれ以来真紀からセフレよばわりされることもなくなった。
…そう、思っていたある日。