パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 俺の家族

「友達は家族じゃないじゃん」

「学生服着てるのが父さんの弟。眼鏡かけてる方が、父さんの友達で、昌希のお父さん。」

「昌希…父さんの子供じゃないの？」

「生物学的にはな。」

「ナニ学？」

「…血のつながりはない、ってこと。でも、昌希が産まれるに前に、昌希のお父さんも事故で亡くなって、きよちゃんはお腹に昌希がいて。きよちゃんには自分のお父さんとお母さんも居なくて、1人で大変だった。父さんも、お前の母さんが亡くなって、お爺ちゃんとかお婆ちゃんにいっぱい助けて貰ってたけど、大変だった。だから、大変同士で、一緒に住むことにした。父さんの出来ない家の中の事をきよちゃんにお願いして、父さんは会社で働いてお金を貰ってくる。そうやって、助け合うことにした。みんなの家もお父さんとお母さんが居る家が多いだろ？けど、昌希が産まれる前に、結婚することにした。その方が、イロイロ都合が良かったから。」

「イロイロって？」

「イロイロはイロイロだよ。オトナの事情はひとつじゃないんだ。」

「ふぅん…」