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パズル Ⅱ
第1章 俺の家族
そう言うと父さんは、PCを立ち上げ、写真のフォルダを開いた。
フォルダの中も年別のフォルダが沢山入っていて。
2011年、俺が生まれた歳のフォルダをクリックして開く。その中にも沢山の写真があって、その1枚。
若い父さんと、爺ちゃん婆ちゃんと、知らない女の人が赤ん坊を抱いてる写真だった。
日付は俺が生まれた数日後。
場所はどこかわからないけど、ベビーベッドがある部屋の中。
写真のみんなは幸せそうに笑っていて、自然にあぁ、家族だ、と思った。
きよちゃんの姿はそこにはなかった。
そこで、そうか、きよちゃんは途中から家族になったんだ、と思い出した。
「これが、僕の母さん…?あれ、仏壇にこの人の写真あるよね?」
「そうだよ。お前が1歳の時、事故で、亡くなった。」
「そうなんだ…でもさ、ウチの仏壇、他の人の写真もあるよね。死んだ方のお婆ちゃんと、この人と、お兄さんみたいな人とか。あれ、みんな家族なの?」
「そうだよ。」
「男の人は誰?」
「父さんの弟と、父さんの友達」
フォルダの中も年別のフォルダが沢山入っていて。
2011年、俺が生まれた歳のフォルダをクリックして開く。その中にも沢山の写真があって、その1枚。
若い父さんと、爺ちゃん婆ちゃんと、知らない女の人が赤ん坊を抱いてる写真だった。
日付は俺が生まれた数日後。
場所はどこかわからないけど、ベビーベッドがある部屋の中。
写真のみんなは幸せそうに笑っていて、自然にあぁ、家族だ、と思った。
きよちゃんの姿はそこにはなかった。
そこで、そうか、きよちゃんは途中から家族になったんだ、と思い出した。
「これが、僕の母さん…?あれ、仏壇にこの人の写真あるよね?」
「そうだよ。お前が1歳の時、事故で、亡くなった。」
「そうなんだ…でもさ、ウチの仏壇、他の人の写真もあるよね。死んだ方のお婆ちゃんと、この人と、お兄さんみたいな人とか。あれ、みんな家族なの?」
「そうだよ。」
「男の人は誰?」
「父さんの弟と、父さんの友達」