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パズル Ⅱ
第8章 リセット
「違っ…」
「なぁ、真紀。真紀にとっての本命が、誰なのか、俺は知らない。でも、もう俺にとって真紀は、1番じゃなくなっちゃった…こんなの見ちゃったら、気持ちがキープできん。セフレでいいなら、このまま割り切って続けてもいいよ。真紀のカラダは好きだし。相性いいと思うし。どうする?続ける?別れる?」
我ながらズルいとは、思う。
気持ちが離れた原因を、自分に他に好きなコが出来たから、じゃなく、真紀に押し付けようとしてる…
真紀は案の定、答えあぐねて黙ったまま俯く。
「嘘。やっぱり別れよう。俺、二股はかけてないけど、俺も他に好きなコできたし。だから真紀を責めるつもりもない。きっと、それまでも俺に足りないものがいっぱいあったんだろう。嘘ついて優位に立って関係続けんのもなんか虚しいしな。だから、もう、終わり。最後はサラッと終わらせよう。お互い、好きだと思った事実はあったわけだし。最後にそこまで濁すのヤメよ…」
真紀の返事を待たず、中途半端に履いたままだったデニムのボタンを留め、ベルトを締めた。Tシャツを着て、カバンを持つ。
「なぁ、真紀。真紀にとっての本命が、誰なのか、俺は知らない。でも、もう俺にとって真紀は、1番じゃなくなっちゃった…こんなの見ちゃったら、気持ちがキープできん。セフレでいいなら、このまま割り切って続けてもいいよ。真紀のカラダは好きだし。相性いいと思うし。どうする?続ける?別れる?」
我ながらズルいとは、思う。
気持ちが離れた原因を、自分に他に好きなコが出来たから、じゃなく、真紀に押し付けようとしてる…
真紀は案の定、答えあぐねて黙ったまま俯く。
「嘘。やっぱり別れよう。俺、二股はかけてないけど、俺も他に好きなコできたし。だから真紀を責めるつもりもない。きっと、それまでも俺に足りないものがいっぱいあったんだろう。嘘ついて優位に立って関係続けんのもなんか虚しいしな。だから、もう、終わり。最後はサラッと終わらせよう。お互い、好きだと思った事実はあったわけだし。最後にそこまで濁すのヤメよ…」
真紀の返事を待たず、中途半端に履いたままだったデニムのボタンを留め、ベルトを締めた。Tシャツを着て、カバンを持つ。