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パズル Ⅱ
第9章 夏祭
いい感じにお腹もいっぱいになって、晃兄は立ち上がって、

「まだ花火始まるまで時間あるし、かき氷とりんご飴買いに行くか?」

「うん!」

立つ時も手を貸してくれて、そんなとこにも晃兄の優しさを感じた。

かき氷の屋台に並んでいると、

「あら、幸村くんじゃない?」

女の人が話しかけてきた。

「佐々木さん」

誰だろ。会社の人かな…

「デートかと思ったけど、随分若い彼女ねぇ?」

「彼女じゃないですよ。隣の家の子。花火楽しみにしてたのに待ち合わせてた友達が来れなくなって、付き合ってるんです。ボディーガードも兼ねて親にも頼まれてるんで。」

「あ〜、そういうコト。なるほどねぇ。面倒見のいいお兄さんだこと。」

「歳の離れた妹みたいで、可愛くてしょうがないんですよ」

「じゃあ彼氏ができたら大変だ!パパが2人いるようなもんだねぇ〜」

アハハ、と大人2人で笑ってるけど、私は面白くなかった…
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