この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第7章 休日の小悪魔
そんな失礼な品定めに合っていることなどつゆ知らず、葉川くんはメガネ選びの最中だ。
冷やかしなわけではなく本当に買うつもりみたい。
「…これとかどうですか?」
今 彼が試しているのはビジネスマンに人気のモデルで、スクエア型の銀フレーム。
シンプルだから大人びて見えるし硬派な印象も受ける。
軽い男というレッテル返上のために、彼は真面目に探しているようだ。
“ 私のために本気でイメチェン? いったい何のつもりなんだか… ”
感想を聞いてくる彼に曖昧な相づちをうちながら、私は警戒を強めていく。
…けど同時に、考えすぎな気もしてくる。
彼からすればこれはデートと言う " お遊び "。
暇潰し感覚で私を巻き込んでいるんだとしたら…
わざわざ警戒しながら、こうして遊びに付き合い続けるのも面倒くさい。
これは断じてデートでないし
私たちはカップルじゃない。
職場の先輩としてでいい。彼に似合うメガネを一緒に選べばいいだけかも…。