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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第7章 休日の小悪魔
「まさか。そんなわけは」
「やっぱりそうよね」
「メガネはたまたま見かけたからで、目的の店はこの先の…──」
「……?」
「ありました」
これにて終了──な筈もなく
葉川くんは次の店へと足を踏み入れた。
気乗りしない私の手は、さりげなく彼に掴まれている。
引っ張るように連れ込まれたその店では靴が売られていた。
“ ここのブランド…っ ”
わたしはぎょっと片眉を上げる。
よく知るブランドだった。
と言うか私が好んでいるブランド。私が今、まさに、履いているこの白のパンプス。
…なんでこの店に!?
「ちょっと葉川くん…!? どうして、じゃなくて、何を企んでるのよ…!」
「企むなんて人聞きが悪いな。靴屋に来ているんだから、靴を買うにきまっているじゃないですか」
「誰のを…!?」
「ここにはレディースしか置いてないですよ」
「……っ」
相変わらず突っ込みどころが多い。