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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第7章 休日の小悪魔
「ならこれにします」
さっきはあんなに慎重に選んでいたくせに私が勧めた途端に即決だった。
店員と一緒に奥のカウンターへ向かった彼を目で追いながら、本当にそれでいいのかと私のほうが不安にさらされる。
思わず値段を確かめようとした。
…でも値札は商品についていたみたいで、私が知ることはできなかった。
あまり高くないならいいけど。
と言いつつ逆に安物だったら、選んだ自分のセンスが疑われることになるので複雑だなと思いつつ…
会計が終わり彼がこちらに振り返るまでを大人しく待っていた。
──
「──…で、これで君は目的達成?」
買ったばかりのメガネを装着して戻ってきた葉川くん。
私は彼に、このデートという名の買い物はこれで終了なのかと尋ねた。