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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第7章 休日の小悪魔

ただ葉川くんの手は靴を履かせるのでなく、逆に脱がしてきた。

片手をふくらはぎに添えて…シューフィッター顔負けの手つきでスルリとパンプスをぬき去る。

「──ッッ」

唐突に足に触れてきた男の指先に反応して、私の体温は顔を中心に急上昇。

けっして照れたつもりはなくて

足というある意味無防備な場所に、人前で触れられたことへの羞恥心が大きかったと思う。

咄嗟に引いた足──けれど

彼はそれを阻んだ。


「やっぱり…脚が疲れていますね」


脱がしたパンプスを横に置いて、両手で包むように私のふくらはぎに触れてくる。

マッサージするみたいにやわやわと揉みながら、上目遣いで見上げてきた。


「自分でわかっていますか? ここに…疲れが溜まっているの」

「…っ…私くらいに歳をとると、むくみやすくなるのは仕方がないのよ…!」

「そうなんですか?」


本当に恥ずかしいからやめてほしい。

強めの口調で睨みをきかせると、またもや葉川くんに笑われる。


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