この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第7章 休日の小悪魔
ただ葉川くんの手は靴を履かせるのでなく、逆に脱がしてきた。
片手をふくらはぎに添えて…シューフィッター顔負けの手つきでスルリとパンプスをぬき去る。
「──ッッ」
唐突に足に触れてきた男の指先に反応して、私の体温は顔を中心に急上昇。
けっして照れたつもりはなくて
足というある意味無防備な場所に、人前で触れられたことへの羞恥心が大きかったと思う。
咄嗟に引いた足──けれど
彼はそれを阻んだ。
「やっぱり…脚が疲れていますね」
脱がしたパンプスを横に置いて、両手で包むように私のふくらはぎに触れてくる。
マッサージするみたいにやわやわと揉みながら、上目遣いで見上げてきた。
「自分でわかっていますか? ここに…疲れが溜まっているの」
「…っ…私くらいに歳をとると、むくみやすくなるのは仕方がないのよ…!」
「そうなんですか?」
本当に恥ずかしいからやめてほしい。
強めの口調で睨みをきかせると、またもや葉川くんに笑われる。