この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第2章 藤堂建築アトリエ事務所

わかったわかった!考えておくから!
と、適当に流されたけれど。
「……さて」
私はとりあえず歯を磨くことに。
歯ブラシは鞄から出すまでもなく常時置いてあるから、手ぶらで洗面所に直行。
この事務所には洗面所とシャワー室、小型キッチン、さらに快適な仮眠室が整備されていて
もし終電を逃しても困らないように…という気配りがされている──
…いや、違うわね。
いつでも残業しろ、というここのブラックな方針を象徴している。
“ まぁそれに関しては仕方がない… ”
建築業界なんて、これが当たり前と言えば当たり前。デザインに対してお金を払う…という概念が成り立たないこの国は、大手ゼネコンや数をこなせるハウスメーカーならまだしも、アトリエ設計事務所には厳しい環境だ。
良い待遇を望むなら海外で働けばいい。
文句をたれるのもお門違いか。
カラン
あら、来客だわ。

