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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第17章 家族ほど面倒なものはありません



「──…戻ってきたの?」



今年のリレーマラソン大会が終わった。

閉会式の後、芝生公園を離れた私たちは近くの銭湯に行って汗を流して、藤堂さんの知り合いがやっている定食屋でご飯を食べて帰った。

銭湯もご飯も全員分、藤堂さんのおごり。

これも含めて毎年のルーティン。


…しかし今年は、マラソンの打ち上げをしたいと藤堂さんが言い出し、開催場所がなんと私の部屋になった。(昼なので飲み屋はまだ開いていない)


私は嫌だと伝えたのに「わたしも季里さんの家に行きたーい!」と穂花まで言い出し、結局、断りきれず…

スーパーで酒やツマミを調達して、五人で飲んでいたのがついさっき。

酒に弱い藤堂さんがうとうとし出したのを合図にお開きとなった。


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