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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第4章 誘惑のドライブ
それから一週間後。
私の仕事は万事上手くいっていた。こんなに順調なのは半年ぶりくらいかもしれない。
それもこれも職場のニューフェイス、葉川くんの影響が大きい。
初めの一日こそ新しいcadソフトの使い方を教えるために彼に時間をさいたけれど、もともとパソコンには慣れているらしく…
すぐに習得して、私の仕事の一部を割りふれるようになった。
前々から担当していた建物は設計段階が終わって無事に施工会社に引き継げたし
同時平行で担当している住宅も、次の打ち合わせまでに必要なものは用意できている。
“ 屋根架構のスタディを葉川くんに頼んだら、いろんなパターンを用意してくれたのよね…。しかもそれぞれに空間スケッチまで付けて ”
さすがの高スペック。
質といい速さといい…私も驚かされたわ。
藤堂さんは本当に優秀な子を捕まえたと思う。
…ただ
「──…先輩、少しいいですか」
優秀であると同時に、問題児。