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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第1章 フラれる女
女の子と言っても、彼女ももう二十四なのだけれど。
そしてその向かいに座っている…ミディアムボブ+かきあげ前髪のアラサー女が、私。
「いいえ!違います。フッたのは季里さんに違いないんです」
「決めつけるのね…」
「はぁ…、もったいないなぁ。こんなに美人なのに」
「……」
美人、たしかに
私は学生の頃から周りにそう言われてきた。
告白なんて何度もされてきた。
だが…それだけだ。
「どちらにしても長続きしないんだから、意味ないのよ」
「そもそも長続きさせる気ありますか?仕事ばかりして…今回の人も放ったらかしにしてたんじゃないですか?」
穂花は食後の紅茶に砂糖を入れながら大げさに溜め息をついている。
私はブラックの珈琲を先に飲み終えていた。
「うちの職場の忙しさは、穂花もよく知ってるでしょう」
「勿論です!季里さんの仕事ぶりは本当に尊敬してますよ。でも、でも…っ──悔しいです。これで何人目なんですか?」
「何が」
「フラれたの…」
「そうね、学生時代もカウントすると、…七人目ね」
正確な人数を確認して
驚いたのは、なにも穂花だけじゃない。