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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第6章 後輩くんの挑戦状
───…
いつもと違う朝。
ベッドのスプリングの沈み具合。布団の重さや手触り。視界に映る天井の高さ。
ついでに目覚めのスッキリさとかも。…久しぶりの熟睡ってことかしら。
コポ コポ コポ
なりより、私が目を覚ますきっかけとなった、珈琲の香り。
彼氏なしの独身女の朝でこの現象は普通起こり得ない。
起こるとすれば自分以外の " 誰か " が部屋にいる必要があるわけで…
泥棒が侵入したにしては、盗みの途中で珈琲を淹れるような間抜け者はいない。そもそも、そんなアブノーマルな人間が泥棒なんてありふれた選択をするとは思えない。