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すべての生き物に愛を求めて
第7章 親友
「え…?」

そう言うと、リリィはポロポロと涙を流し始めた。

「シェン様と…私の…こども?」

とことん愛しい気持ちでこくりと頷く。


「マグダレーナ領ではどうしても人を看病しなければならない身だから、私の魔法で体を補助してたんだ。
だから、妊娠の報告も兼ねてリリィの町に行こう。家族のお墓も作ってあげないとね。」


「はぃ…、、、はい…。」

何度もしゃくりあげながら笑顔で頷くリリィを抱き締めて、頭を撫でる。

それだけで何もかもが満たされたような、なんとも言えない心地になった。


その日はそのまま穏やかに一日を過ごし、次の日、例のパソコンからムスク領グリシャムを検索して、現在に至る。






さて、リリィは私の魔法で守られてるとはいえ、やっぱり無理はさせたくないのですがどうしましょうねぇ…。

復興もイマイチといった様子ですし、今回は被災者のケアをする事は前提として、瓦礫の撤去もお手伝いしないといけなさそうですねぇ…


取り合えず、リリィは知り合いも多いでしょうし、この町では休んでいてもらえそうなので、誰か一緒に居てくれる人を探す事にしましょう。

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