この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
【マスクド彼女・序】
第4章 二日目・三日目【微弱な引力の作用】

 その弾けた想いを、耳にすると。


 彼女は今、俺に何かを求めた――?


 正直は漠然と、そう感じていた。

 その疑問に答を出すことは到底に叶わず、そもそもそう思う根拠すら乏しいのが実情。

 だが一方で、思い当ることを皆無とはできない。否、寧ろそれがあるからこそ、正直が唯の想いを挫いてしまったとも言えた。すなわち、それは単純。


 自ら裸身を晒そうとする唯は、正直に『女である自分』を見せようとした。


 だからこそ、傷つく。そう考えれば、ある程度の合点がいくものか……。

 顔を頑なに隠す唯である故に、今の叫びに至っている――しかし、そうだと、しても。

 彼らの始まりは、あまりに世間の男女間のそれとは異なっていた。違い過ぎて、歪過ぎた。

 その出会いを元とするから、正直は唯の心に生じた機微に――只、戸惑ってしっている。否、見誤ろうとしていたのかもしれない。

 単に男女の色情を求める筈など、正直は夢にも考えることはなくて。


 マスクの下で唯のその素顔が、一体、どの様な揺らぎを表すのかと、それだけが一層の――気になっている。

/220ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ