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【マスクド彼女・序】
第2章 前日【楽園からの誘い】
地方から出てきた御上りさんの正直とは異なり、三嶋は都内出身。元々があか抜けていて、端的に言い表すのならチャラい男である。現在の正直がすっかり都会に毒されたのも、この男の影響による処が大きかった。
そして、若く健康な身体を持つ彼らの関心事。それはやはりと言うべきが、女の子絡みの話題だった。
だから至極自然。そんな話を持ち掛けられれば、正直の目の色は変わる。なにせ、試験は終わったのだ。ならば明日からは、夏休み。タイミングとしては、申し分がない。
しかし、色めきだったのは一瞬。
「ああ、悪い……俺、パス」
すぐに浮かない顔を見せ、正直は言った。
「は? 何だよ、人がせっかく――どうせ、ヒマなんだろ?」
「決めつけんなって。そもそも俺たちも、四年だ。この夏は、就活一本! 何時までも、遊んでらんねーよ」
三嶋を窘めるように、偉そうな口ぶりで言う。
だが、正直が合コンを断る理由は、どうやら他にもあるらしく……。
そして、若く健康な身体を持つ彼らの関心事。それはやはりと言うべきが、女の子絡みの話題だった。
だから至極自然。そんな話を持ち掛けられれば、正直の目の色は変わる。なにせ、試験は終わったのだ。ならば明日からは、夏休み。タイミングとしては、申し分がない。
しかし、色めきだったのは一瞬。
「ああ、悪い……俺、パス」
すぐに浮かない顔を見せ、正直は言った。
「は? 何だよ、人がせっかく――どうせ、ヒマなんだろ?」
「決めつけんなって。そもそも俺たちも、四年だ。この夏は、就活一本! 何時までも、遊んでらんねーよ」
三嶋を窘めるように、偉そうな口ぶりで言う。
だが、正直が合コンを断る理由は、どうやら他にもあるらしく……。