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【マスクド彼女・序】
第2章 前日【楽園からの誘い】
個人のパソコンで作成したと思しきチラシは、ポップなイラストで彩られ陽気な印象を醸し出そうとする。それは、必死なまでに……。
だからこそ、一層。
「あ……怪しい」
それを見た正直が、率直にそんな感想を抱くのも無理はない。当然であろう。ある程度の社会通念に通じていれば、それを疑わしく感じることはの難しくない。
一応はアルバイトの募集広告のつもりらしいが、具体的な業務内容はおろかどの様な職種であるかさえ記されてはいないのだ。企業名とか店舗名とか。その他、勤務地や条件面も一切、明かされてはいない。
辛うじて窺い知れるのは、どうやら短期間住み込みの仕事らしいということ。夏季休業の学生を当てにしたものなら、リゾート地等に於けるバイトの類かもしれない。
もしホントに、そうなら……願ってもない?
そう思いつつチラシをもう一度、じっくりと見直すが。
「やっぱ怪し過ぎるよ、コレ。宗教の勧誘とか、詐欺とか――絶対、何かの罠だろ」
正直はチラシを丸めると、それをゴミ箱に投げ入れていた。
だからこそ、一層。
「あ……怪しい」
それを見た正直が、率直にそんな感想を抱くのも無理はない。当然であろう。ある程度の社会通念に通じていれば、それを疑わしく感じることはの難しくない。
一応はアルバイトの募集広告のつもりらしいが、具体的な業務内容はおろかどの様な職種であるかさえ記されてはいないのだ。企業名とか店舗名とか。その他、勤務地や条件面も一切、明かされてはいない。
辛うじて窺い知れるのは、どうやら短期間住み込みの仕事らしいということ。夏季休業の学生を当てにしたものなら、リゾート地等に於けるバイトの類かもしれない。
もしホントに、そうなら……願ってもない?
そう思いつつチラシをもう一度、じっくりと見直すが。
「やっぱ怪し過ぎるよ、コレ。宗教の勧誘とか、詐欺とか――絶対、何かの罠だろ」
正直はチラシを丸めると、それをゴミ箱に投げ入れていた。