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第14章 『服従』

今までも愛の為だけに生きて来た。何度、裏切られても男達を愛して傷付いて。
それでも男がくれる、絶対的な安心感を望んで何度も何度も愛を求めた。

そして封印していた、パンドラの箱の鍵を明けたのは魔王。
抗う事など出来るはずがないのだ。

何故なら、深い深い愛を求めていたから。

誰かを愛する事でしか、生きていけない人間なのを絢音自身が良く 分かっていた。

眠っていた深い愛情に炎を燈し、情熱で身を焦がしてくれた魔王。

その愛が口先だけでも、今だけは腕の中で温められていたかった。

「聖…聖、愛して。沢山、沢山。そうしたら、ずっと、ずっと私をあげるから。」

唇は誓いとなり、服従の夜は続く。愛と情熱は燃え二人を焼き尽くすかのようだった…