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朽ちぬ華
第7章 言葉の亡骸

 ああ、今日も一筋の滴が

 あの倉庫から流れ落ちたそうだ

 少年は空を見上げ

 陰に隠れて

 眩しい光から逃れるように

 ぽたぽた

 雨の滴ならよかったと

 ぽたぽた

 手を伸ばしぼやく

 その小さな掌に吸い付いた

 無数の亡骸たちは

 ただ一言

 ただ一言……

 望んだ言霊を捧ぐ
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