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朽ちぬ華
第10章 それぞれの匂い
episode3

「これにしよう」

「ペアルック?」

「夏は君に譲ったんだ。冬くらいはいいじゃないか」

「いやよ。恥ずかしいもの。どこにもいないわ」

「じゃあ、流行らそうよ」

「馬鹿ね」

 本当にあなたは馬鹿ね

 今が何年かわかってる?

 もう死語になりつつあるのよ

 ペアマグ

 ペアクッション

 イアフォンジャックまで同じにしないで

 みんなに噂されてるの

 知らないでしょ

 馬鹿ね

 だからいやなのよ

 あなたがいなくなったら

 ペアじゃなくなったら

 残ったものはどうしたらいいの

 馬鹿ね

 そんなに気に入ってたなら

 ひとつくらいは

 天国まで持って行って

 一番好きだった

 赤とブラウンのセーターを

 そしたらまた

 うんざりした顔で

 付き合ってあげるから

 天国でも

 あなたが流行らせてよ

 それなら隣を

 歩いてもいいんだから
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