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ロッカールーム
第1章 1日目 ♂
あ、あった。
500円玉が1枚、財布にはあった。
自分で決めた賭けなのに、心臓がバクバクしだす。
やめようと思えばやめれるのに、僕はコインを手に取った。
心臓の音がうるさい、僕はドキドキしながら、目の前にあるロッカーを、左端の下から二段目のロッカーにコインを入れた。
チャリン…
普通のロッカーと同じ音がしてAのボタンが点灯する。
≪ロッカーキーを回してください。
残り時間が表示されます。
3分で閉まりますのでお怪我のないようご注意ください。
延長ご利用の際は、ボタン点灯中にコインを入れてください。≫
またアナウンスが入る。
ロッカーキーに手を掛けると、僕の心臓がますますうるさくなる。
ふぅうう…
深呼吸をして鍵を回した。