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ロッカールーム
第10章 6日目 ♂
「坊、えらく盛り上がってたなぁ。」

「ロクさんはイマイチだったんですか?」

「いや、いつもと変わらんさ。坊はAだったんか?ハズレか?」

「いえ、なんだかたどたどしくて新鮮でした。」

「若いと何でも新鮮なんかのぉ?」

「だって、小さな箱に押し込められてる女性が精一杯自分に尽くすんですよ?
見ず知らずの顔も見えない男に、
それだけで興奮しませんか?

そういえば、巨乳の娘は何か話しましたか?」

「いや、何も…
相手のシチュエーションなんて考えてもみなかったなぁ。

見えない、選べない…
その条件だけでワンコインで抜ける。うまくすりゃセックスもできる。

そんな風にしか考えてなかったよ。

娘たちにしてもさ、ある意味何もしなくてもいい訳だろ?

客の顔も見なくて済む。
そこに付加価値を見出だせるのは若さか性癖か…

まぁ、坊が映像の娘がロッカーにいるって知らせてくれて、それだけで充分だよ。」
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