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ロッカールーム
第22章 20日目…♂&♀
『ひな』が会釈しながら郵便物を差し出すと、
谷間と乳房の中腹までが襟元から覗いていた。
これは我ながら随分なサービスをさせてしまったなとほくそ笑み、
「ありがとうございます。」
いつもの挨拶で彼女を労った。
僕が陰となり、僕の背面にいる人には見えなかっただろうが、
彼女のファンである両隣の先輩はいつも僕が立ち上がるタイミングで椅子を回して振り向くので、
同じく、彼女の白い丘を覗いただろう。
僕の挨拶に、止まっていた空気が動き出し、皆が仕事に戻った。
後で、全社員の仕事の効率を下げただろうとからかってやろうと思った。
彼女の顔はほんのり赤く、発情していると見て取れた。
彼女が退室するのを待って、先輩が小声で話し掛けてくる。
「何だか鈴木さん、雰囲気変わったね。」
反対隣の先輩は、おもむろに、
「見えちゃったラッキー」
あからさまに喜んだ。
「え?何がですか?」
僕はとぼけて疎いフリをして、受け取った郵便物を人ごとに分類した。
「彼女が同期なんて羨ましいなぁ。」
「そうですか?騒がれて面倒なだけですよ。」
いつも通りに返した。